発根実験(カットの角度)

この前カリフォルニアから来たプルメリア好きの方との話しの中で、苗木のカットの角度の話しになりました。しばらくカリフォルニアの友人の間で話題にあがっていたそうです。

斜めにカットした枝は、その先端からしか根が出てこない。

というのです。温度差で先端の方が暖かくて根が出やすいのか...?と一瞬思いましたが、真直にカットした方が全体から(360度)根が出るのか、やや斜めにカットした方がカルスの断面が大きくなるから根がたくさん出るのか...。全体的に根が出た方が枝が傾かないし、たくさん太い根が全体から出た方が良いに決まっています。

品種にもよるのでは?とも思ったので、実験をしてみる事にしました。


実験:枝のどこの部分から発根をするか。全体的に根が出た方が良いとします。
ストレートカット(平行)
アングルカット(斜め)*実験用としてかなり斜めに枝をカットしています。

品種:特徴の違う3品種で実験
Celadine(標準的、発根が簡単)
JL Church Ruffles(早咲き種なので、すでに目覚めている、発根も容易)
JL Banana Berry(やや発根に時間がかかる品種)

実験方法:一般的なプルメリアを育てる方法と同様に
パーライト100%、完全に乾いたら水やり、光は十分あるが直接雨のあたらないコンクリートの上に配置、垂直に植え付け。





みなさんにもぜひ予想してもらいたいと思います。このブログのトップページに(ウェブ用画面の右上に)アンケート用のボタンがあります。


  • 穂木は真直にカットした方が良いと思う人はストレートカット(平行)にチェックを。

  • 少し斜めにカットした方がプルメリアにとっては理想的だと思う人はアングルカット(斜め)にチェックを。

  • どっちも似たりよったりじゃない?もしくは品種によるからなんとも言えないと思う。全く予想不能。という人は両方にチェックを入れてみてください。


チェックを入れたらVOTE(投票)ボタンを押してください。2016年1月末頃に結果を見てみたいと思います。投票ボタンは画面右上に表示されています。携帯画面では一番下にある『ウェブバージョンを表示』画面に切り替えてください。




〜追記。下記メンバーよりいただいたご意見です。とても参考になります。〜


  • 激しい角度には切ったことが無いので、と言うのも、切った親木が汚い形になったり、先が枯れこむので切ったことが無いです。また、激しい角度に切ると穂木の先もそれだけ薄くなるので腐りやすくなりそうな気がします。また、真っ直ぐに切断は土に挿した後水をあげると断面が濡れないんじゃ無いかな、少し斜めにした方が水が伝って切り口を湿らすのかも知れません。プルは乾燥に強いので、例え真っ直ぐに切って切り口を水が濡らさなくても、わずかな水分があるのを感知しそれ目掛けて根を伸ばして行く気もします。結論、わたしはほんの少し斜めにカットします、どちらかと言うと真っ直ぐに近いので真っ直ぐに投票しましたが。激しく斜めにカットすると先の方しか根が出ないのはその通りな気がします。この経験は自分でカットした訳ではなく、その様に折れた事で放っておいたらそうだった、と言うものですが、、、
→ナイスなご意見ありがとうございます。(穂先が薄くなる、断面が濡れないに納得。)私もあまり極端に斜めにカットはしていませんが、もし真っ直ぐの方が良いのならそうしてみようかと実験を開始。見せてもらった写真が結構斜めにカットされていたので。同様にしてみました。